KitanicaのアロハシャツMagnum

www.kitanica.net
Kitanicaはタクティカル・ハワイアンシャツのMagnumを発売した。
ハワイアンシャツというと派手な柄のアロハシャツとして知られているが、これは地味な生地が使われている。
このデザインなら日本では単に開襟シャツと言ったほうが通じやすいかもしれない。
65/35 ポリエステル/コットンのリップストップ生地製。胸にペンポケットあり。
カラーバリエーションはダイヤモンドプレートグレーまたはグレーの2種類。
価格は65ドル。

SalomonのSpeedcross 5にワイドフィットモデル登場

soldiersystems.net
SPEEDCROSS 5 WIDE - Trail Running Shoes - Shoes - MEN
Salomonのトレイルランニング用シューズのSpeedcross 5にワイドフィットモデルが登場した。
Speedcrossシリーズはアウトドア/トレイルランニングシューズだが、ミリタリー/ポリス用シューズとしても使用されていて、タクティカルウェアの店で取り扱いがある。
こういう転用の例は結構あって、登山関係のウェアとフットウェアはしばしば軍で使われ、そこから軍向けのラインナップが誕生することもある。

武器としてのトマホークの特性について

昨日の練習でやったトマホークについて書いておく。
トマホークは小型の斧であり、ほとんどの場合片手持ちで使う。
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米軍でベトナム戦争で使われたほか、イラク戦争でも使用されている。
現在の軍でのトマホークは木を切る道具やドアや窓を破壊するブリーチング・ツールというよりは武器としての意味合いが強いようだ。
近接戦闘武器としてトマホークの特徴を簡単にまとめてみよう

  • ナイフより遠くを攻撃できる
  • 重く、打倒力のある攻撃が出せる
  • エッジがない部分で相手を押さえたり引っ掛けたりして防御・制御しやすい
  • ナイフほど小回りが利かない
  • エッジが無い部分を相手に押さえられて防御されることがある
  • 取り出しにくく、収納状態から咄嗟の時に使いにくい
  • ヘッドにスパイクがあるトマホークでは貫通力のある攻撃が可能
  • ヘッドが相手に食い込んだ時に人体組織や装備品に絡んでしまうことがある

トマホークは軍用シャベルに似た部分もあるが、トマホークのほうがヘッドが小さく(攻撃に使える部位が狭い)、重い(一撃の威力が大きい)。
また上記の特性は全てのトマホークに共通というわけではなくトマホークの大きさや形状で変わる。
例えばヘッドが前後に長いトマホークでは相手を引っ掛けることは容易だが、前後長がないヘッドでは引っかけることは困難だ。
相手の組織や装備に引っかかるかどうかはヘッドの形状だけでなく相手の装備や攻撃部位によって変わる。
どういう用法を想定しているかを踏まえてトマホークを選ぶ必要がある。

武器に使える普通のペンの後継:ゼブラF-xMD

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ボールペンの話をしよう。
2017年に一般的なボールペンで海外で護身用品として評価されているゼブラのF-701を紹介した。
海外では安価で目立たないタクティカルペンとして使えるとして人気が高いのだ。
日本では並行輸入品として一部の業者が扱っている。
machida77.hatenadiary.jp
2017年にこのF-701の後継モデルF-xMDが発売された。
F-701の外装の樹脂製部品がF-xMDでは金属製に置き換わった。
ただし値段も上がった。F-701が数百円だったのに対してF-xMDの日本の並行輸入品の販売価格は2,478~5,995円もする。
これはさすがに高すぎる。
海外だと安く販売されており、今回はイギリスの店から送料込みで3本3,600円程度で買えた。一本1,200円である。
F-701の安さを考えるとまだまだ高いが、許容できる値段だ。
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F-701(上)とF-xMD(下)を並べる。ペン後端の黒い樹脂製部品以外はほとんど変わらない。
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F-xMD(左)とF-701(右)とのノック部分。
F-xMDが汚れているのはラベルをはがした糊が残ったためで、後で取り除いた。
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クリップ。モデル名が刻印されている。
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F-701(左)とF-xMD(右)の先端部分。
F-701で0.7mmだったリフィルはF-xMDで1.0mmになった。互換性あり。
どちらにしろ日本の一般的なボールペンよりは太く、必要に応じて交換したほうが良いかもしれない。

鎖を使う武器と武術


m-dojo.hatenadiary.com
もう一か月以上前のことだが、上記の記事が公開された。
記事とあわせてTwitterで私の名前が挙がっていて、私も言及したほうが良いと思っていたがなかなか記事に書けなかった。
時間をかけてもうまくまとまるわけではないので、わかる範囲で武器としての鎖について書いておくことにする。

武器としての鎖と武術

まず、前提として鎖を主な構成部品とする武器は世界各地に存在し、それを扱う武術もある。
有名な例としては日本の鉄鎖術・分銅鎖術がある。
鎖の両端に錘をつけた武器で、色々な呼称がある。
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類似した武器として琉球古武術のスルジン(スルチン)がある。
分銅鎖と違って片方は錘、もう片方は鋭い棒状になっている。練習用スルジンは縄製。
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中国の例では流星錘が知られている。
これは縄の場合と鎖の場合があり、武術のデモンストレーションや練習では縄の流星錘ばかり見る。
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この他、鎖単体で他に錘や柄をつけない武術の例もある。
下の動画はシラットのランタイ(インドネシア語で鎖を意味する)の例。
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他にも様々な武術で鎖を使う例がある。

武器としての鎖の長所・短所

武器として鎖を見た場合、縄などと同じようにフレキシブルである点が最大の長所だ。
持ち歩く際に場所をとらず目立たないように隠せる。
攻防においても巻き取ったり隠したりして刀剣や長柄の武器とは違った運用ができる。
また縄と違って強度があるため、相手の武器と接触しても摩耗や切断の心配がほとんどない。
一方、欠点は鎖そのものの殺傷力が低いことだ。
縄よりは硬く重いとは言っても、鎖だけで相手を打ち据えてもなかなか大きな威力になりにくい。
また相手の衣類や防具次第で鎖の攻撃力は激減する。
そのため錘など武器として攻撃力を高める部品を付けたり、巻き付けて相手を絞めるなどの技法を使ったりする。
そしてもう一つの欠点は、動きを制御しにくいということだ。
縄・鎖・鞭などのフレキシブル・ウェポン全般に言える問題で、一般的な武器より扱いにくい。
こうした特性から刀剣や長柄の武器、あるいは棒などと比べると使う状況を選ぶ武器であり、独特の技術を要する武器であると言っていいだろう。
鎖ならではの用法や長所が武器としての製造コストと技術習得コストに見合う意味があるかどうかが問題になる。
既存の武術を見ると、鎖の武器としての意義は鎖の強度と可動性を生かして「錘を叩きつける/相手の武器を防ぐ/相手を拘束する」ものとしての役割が強いと考えられる。

軽量の伸縮折りたたみシャベルDelta Shovel

www.kickstarter.com
The Ultimate Offroad and Survival Tool | The Delta Shovel by DMOS Collective, Inc. — Kickstarter
現在Kisckstarterで資金調達中のDelta Shovelは伸縮式の柄と折りたたみ式のヘッドを組み合わせたシャベルだ。
同じデザインで軽量のアルミ合金製(1.59kg)とスチール製(2.86kg)の二種類の製品がある。
もともとシャベルを製造しているディーモスの製品なので、信頼できると判断されてか、早々に目標金額を達成した。
www.dmoscollective.jp

クラフトナイフ付きタクティカルペンEDC BamPen

www.kickstarter.com
EDC BamPen - It's a pen, It's a Tactical pen, It's a graver by EDC BamPen — Kickstarter
EDC BamPenは現在クラウドファンディングで資金調達中の竹のデザインのペンだ。
キャップはマグネットでペン後端にもつけることができる。軸にクラフトナイフを内蔵しており、作業に使える。
このナイフはかなり小さく、武器用ではない。
またタクティカルペンとしても使用可能なようにガラスブレーカーも内蔵している。
キャップについている金色の突起は転がり防止用。