例大祭に行ってきたよ

 今年も東方Projectの同人イベントである例大祭に参加してきた。
 2005年の第2回から参加しているが、短期間でだいぶ様相が変わったとつくづく思う。
 ちょっと思うところを書いておく。
・まず、自分は東方香霖堂(Colorful PUREGIRL連載時)から入り、そこからゲームに入ったクチなのでかなり異端である。
・かつてニコニコ動画で盛り上がる以前の例大祭は、オンリーイベントとしては人が入るほうだったが、同人誌のバリエーションも少なく、これほど盛り上がるイベントではなかった。2005、6年頃は香霖堂ネタの本は少なくてなあ。他のオンリーイベントと兼ねて行くのが常だった。
・この2年ほどでサークルの数も扱う内容も多様化した。二次創作から生まれた設定を重視しているフシがあるが、それは以前からだ。むしろ以前のほうが二次創作しか知らない人の誤解が酷かった。その代わり現在はニコニコ動画ネタが増えたが。
同人音楽は前から盛んだった。葉鍵TYPE-MOONといったゲーム音楽の同人サークルがそのまま流入したパターンもあるし、東方から伸びたサークルも多い。
・前回の例大祭は一挙に肥大化したサークル・一般参加者に対応しきれていない感じだったが、今回は対応できていたように思う。しかしあの混雑は今後も続くのだろうか。
・新興のジャンルにありがちなように参加者の年齢層は若い。また、葉鍵などのエロゲーのブームのときより女性の割合は多いほうだと思う。Fate後のTYPE-MOONには負けるがな。
ガレージキットなど立体を扱うサークルの数も多い。同人誌以外のスペースが大きいのも現在の例大祭の特色だ。
・商業スペースが複数あるのはオンリーイベントとしては異色と言える。本元の東方Projectが同人と商業とを行ったり来たりしていることの証左だろう。
・pixivでのサークル情報告知がかなり広まっており(例大祭タグで検索できるし)、逆にpixivにアカウントのないサークルは不利なのではないかと思った(大手は別として)。
・このジャンルがどのように衰退するかに興味がある。これまで多くのジャンルの栄枯盛衰を見てきたが、東方は過去のそれと重ならない未知の部分がある。今のところ参加者層の入れ替わりを目にしている感じ。サークルも一般参加者も以前から変わってきている。新規参入が停まり、別のジャンルに移行する人が増える頃合が終わり=流行の終焉なのだろう。そうなったらまた昔のようなイベントに戻るのだろうか。