あなたの人生を変える軍用斧を紹介(現代戦の武器としての斧・おまけ)

本来、現代戦の武器としての斧 - 火薬と鋼に盛り込む予定だったが、長くなりすぎたので別にした。
昨今のタクティカルトマホーク、タクティカルアックスをファクトリー、メーカーから紹介する。
社会人としてステップアップするために斧を買う際の参考にしてほしい。

アメリカン・トマホーク・カンパニー (American Tomahawk Company)

2000年代のトマホークブームはここから始まった。
ベトナム戦争で使われた小型のトマホークを基本デザインとし、VTACは米軍への納入実績もある。
AMERICAN TOMAHAWK COMPANY : LaGana Tactical (VTAC)
柄はナイロン樹脂のパイプで柄を打撃に使うことができない反面軽く、壊れにくい。日本でも販売されているが129.95ドルの製品が日本では16,800円と少々高い。
この他、既存のメーカーとのコラボ製品では新しいデザインを取り込んでいる。
エマーソン・ナイブズとのコラボ製品CQC-T
AMERICAN TOMAHAWK COMPANY : CQC-T
Shane Sibertとのコラボ製品Sibert Comanche
AMERICAN TOMAHAWK COMPANY : Sibert Comanche

RMJ Tactical

RMJ Tacticalは柄の長いタクティカルトマホークのファクトリーとして最も有名だ。
http://ez061134.ezdriven.com/products-page/
シンプルなデザインで形状の変化は乏しいが、カモフラージュを含め多彩なカラーバリエーションがある点は魅力と言える。
また、練習用にナイロン製のトレーニングトマホークを販売している点も評価が高い。伝統的なスタイルの斧も製造しているので、伝統派をアピールしたい場合にはそちらを買うのも手だ。
しかしここの製品は斧としても高いほうで、395〜475ドルする。

GG&G

ここらで一つ強烈なデザインのものを。
GG&Gのバトルホーク(もちろん特撮は関係ない)は攻撃的なデザインで、戦闘を特に意識したものとなっている。もはや完全に一般の人が考える斧からはかけ離れた形状だ。刃はともかく柄が角張っているのは良くないポイント。
GG&G Tactical Rifle Accessories - Military & Assault Rifle Parts For Sale
タクティカルトマホークの戦闘技術のDVDもついている。

サヨック・ウィンクラー・ホーク (Sayoc/Winkler Hawk)

もう一つ攻撃的なものを紹介。
フィリピン武術を指導するグループSayoc Kaliと鍛造ナイフメーカーのダニエル・ウィンクラー(映画「ラスト・オブ・モヒカン」のナイフを作ったメーカーの一人)のコラボ。
http://sayocwinklerhawk.com/
バリエーションのうち、特に木製の凝った装飾の柄と攻撃的な刃の形状の組み合わせは他に類を見ない個性となっている。バランス重視で斧としては珍しくタングに傾斜をつけたテーパード・タングを採用しており、価格は700ドルを超える。特殊部隊で実際に使われており、軍人だと割引で500ドル台で買える。
ここに掲載されたモデル以外にも長さや形状の違う別製品があり、海外の店やショーで販売されている。


ここからは後発メーカーだったり製品バリエーションがなかったりであまり書くことがない。

ベンチメイド (Benchmade)

ベンチメイドは製品バリエーションが一つだけ。
Benchmade Knife Company
グリップエンドがプライバー(バール)になっている点と、斧のヘッドの下の方向にも刃がついているという特徴がある。武器として、あるいは道具としてこの形状を求める必然性がある人には良い商品で、そこそこ評価も高い。ただしこの柔らかいシースの評価は微妙。

コールドスチール (Cold Steel)

コールドスチールは、普通の斧だけでなくベトナムトマホークの復刻やシンプルなタクティカルトマホークを出している。が、タクティカルトマホークのほうはあまり評価を聞かない。
http://www.coldsteel.com/tomahawks.html
投げ斧としてのトマホークであれば、ここのベトナムトマホークが最も手ごろと言える。

セルフ・リライアンス・エッセンシャルズ (Self Reliance Essentials)

後発のメーカーながら、カスタムの品質と既存のトマホークのデザインに若干の変化を入れたラインナップから注目されている。しかしカスタムゆえの高額(500ドル以上)もあってかあまり流通していない。
Omnivore BladeWorks – Edged tools for All purposes
この中のiMambaというアップルが聞いたら怒りそうなネーミングはどうにかならなかったのか。

スミス・アンド・ウェッソン (Smith & Wesson)

銃器メーカーにしてナイフファクトリーでもあるS&W社もトマホークを販売している。ただしラインナップは一つだけ。
安価なわりには評判が良く、コストパフォーマンスに優れた製品。日本でも売っている店がある。
Smith & Wesson SW671 Extraction and Evasion Combat Tomahawk, Black Kraton Handle - KnifeCenter
この会社に限らずどの会社の製品にも言えることだが、安いトマホークは本体の評価が悪くなくともシースの耐久性や使い勝手が良くない点に注意。

SOG Specialty Knives & Tools

軍用ナイフでお馴染みSOGは元々斧も出していたが、流行に合わせてタクティカルトマホークもラインナップに加えた。
Tactical Tomahawk
Dealer Locator
FastHawk
SOGの製品の性能は、特殊部隊向けを銘打った宣伝文句ほどではない微妙な位置にいるので、これもそんな感じの評価である。


この他にも例は沢山あるが、多すぎて紹介しきれない。
もし買う人は多角的に考えて情報を確認することをお勧めする。斧はバランスの評価が難しく、自分で触って確認するのがベストだが、日本ではそれができる製品は限られている。また経年変化や収納の問題も考慮しておく必要がある。