最近のタクティカル・フィクスト・ナイフの流行の一側面

この一年ほどで、話題になったタクティカル・フィクストナイフのうち、気になった3点を挙げてみる。

・DPx Gear(http://www.dpxgear.com/)のナイフHEST(Hostile Environment Survival Tool)ほか
・Medford Knife and Toolの海兵隊採用ナイフEOD-1
・George KnivesのXM-7 EOD

このうち上二つはここで取り上げたことがある。
この3つは、いずれも軍用として特に海外のブログや雑誌などで話題になったナイフだ。その代わり、ナイフ専門の愛好者の間ではそれほど話題にならなかった。これらのナイフの多くは、個性的ではなかったり、ナイフそのもののデザインのまとまりが悪かったりといった難点があるせいだろう。
この3つのメーカーのナイフは、いずれもツール(工具)として使う色彩が強く、物の切断だけでなくこじあけや破壊、分解などの作業を想定したデザインになっている。軍用ナイフというと戦闘用の武器というイメージをもつ人が多いだろうが、道具としての側面のほうが色濃い。以上3点のように工具としての機能を特に重視したナイフが兵士から求められることもあるようだ。
しかしいずれも日本ではあまり話題になっていない(メドフォードのは最近SAT Magazineに掲載されたが)。