『スプリンターセル ブラックリスト』の格闘技

新製品情報ばかりではなく、たまには違う話題も書こう。
今日は昨年発売されたゲーム『スプリンターセル ブラックリスト』に登場する格闘技術について書いてみる。
2013年に各ハードで発売されたゲーム『スプリンターセル ブラックリスト』は特殊部隊出身者を主人公に据えた潜入任務中心のアクションゲーム・シリーズの最新作だ。


公式サイト Splinter Cell:Blacklist - スプリンターセル ブラックリスト | トップページ | Ubisoft


最近のFPSやアクションゲームによくあるように、このゲームも登場人物のアクションに実際の格闘技の指導者のモーションを採用している。これまでの同シリーズのアクションにはイスラエルの軍隊格闘技として知られるクラヴ・マガが採用されてきたが、今回はそれが変更された。
本作の格闘技や体術のモーション・キャプチャーに協力したのは、コンバット・システマのインストラクター、ケヴィン・セコースだ。
ケヴィンはかつてヴラディミア・ヴァシリエフとミカエル・リャブコからシステマを学んだが、その後複数の格闘技を基にした独自路線の格闘技と団体を創始した。コンバット・システマという名前がついているが、現在はもともとのロシア武術システマとは関わりがなくなっている。
ゲームの格闘技等のモーションについて公式にいくつか動画がアップされているので紹介しよう。


まずはモーションキャプチャーの舞台裏。徒手格闘やカランビットなど。

グランドでの動きについて指導。

次の動画はカランビットのアクションについて詳しく語られている。

本作ではカランビットがかなり目立つ武器として登場している。
このゲームに登場するカランビット(画像)は実在する製品ではなく、Mantis Knivesの製品(Mantis Encore)とStrider Knivesの製品(Strider HS)を組み合わせてデザインされた架空のナイフと思われる。


ケヴィンは格闘だけでなく銃を構えてのアクションも行っている。


いずれも軍向けの技術の中からゲーム向けに見栄えがするもの、ゲームの状況に合ったものが使われている。