消えたタクティカル・スパイク

ずっと以前に紹介しようと思っていたら、いつの間にか消えた商品の話を書く。
SpetzGearという会社がある。カイデックス・ホルスターの会社で、日本では2013年からトイガン用として扱う店があり、SATマガジンでも紹介されたので、知っている人も多いだろう。
この会社はアメリカでインストラクターとして活動しているWalter Jermakowが起こした会社で、以前はホルスターだけではなく、護身用のタクティカル・スパイクも販売していた。
そのスパイクはPRAMEKというカドチニコフ・システマを基とする護身術で使われる武器であり、大小さまざまなサイズのものがあった。
スパイクといっても千枚通しのように鋭いものではなく、先端が鈍角で、全体の重さを生かして刺すようになっている。
当時のカタログはWebarchiveに残っている。
SpetzGear Tactical Systems » Tactical Spikes
このタクティカル・スパイクは2012年には販売されていたのだが2013年にはもう販売されなくなった。
このスパイクを兵士が使う状況を再現した動画もYouTubeにあったのだが、残念ながらそれも消された。PRAMEKのサイトでもこのスパイクを使う技術の紹介があったのだが、これも消えている。警察への納入実績もあったというのに、どうして消えたのかは不明だ。
カドチニコフ・システマをベースとした技法との関わりも知りたかったのだが情報を得る機会はなくなってしまった。
YouTubeにこのタクティカル・スパイクの動画が僅かに残っている。