最近続けて書いているロシア武術紹介シリーズは、多くの場合システマ開始前後に集めた情報が元になっている。かなりあっさりした説明ばかりなのは、公式サイトや紹介文にあることを基礎にしていて、自分の解釈をあまり入れないようにしているからである。
特に技術的なことについて未経験者が解説をすると、誤解や理解の浅さといった問題から逃れられない。自分が練習しているシステマでさえ続けて何年も経ってから誤解の訂正や新しい理解が出てくる。やってもいない格闘技の技術について誤りなく語れるはずがないのである。
しかしYahoo知恵袋などの質問回答サイトやまとめサイトを見ると、どうも知識や経験がほとんどないのに武術・格闘技について議論や解説をしたい人は一定数いるようで、居合や二刀流といったトピックについて、同じような話題や誤解が何度も繰り返しループしている印象がある。とりわけ「知名度は高いが何をやっているのか理解しにくい武術」というのは、そうした語りたい人を生むものなのかもしれない。