ロシア武術・フェージン・システマ

公式サイト http://fedin-system.com/
今回紹介するのはこれまで紹介したシステマ諸流とは全く別のシステマ、フェージン・システマ(Система Федина)だ。
正式にはСКАНФ(сложно-координационное авторское направление Федина)という。
創始者ユーリィ・フェージンは軍の戦闘機・爆撃機パイロットだったが1993年に退役後、独自の格闘技を研究・開発した。
フェージンの格闘技は、独自の近接格闘技術とナイフ・スローイングを中心としたものである。
特にそのナイフ・スローイングの技術は欧米でもよく知られている。ウェーブ・スローと呼ばれるその投げ方は、体を波のように使うエネルギーでナイフを投げるもので、ナイフを回転させる投げ方もあれば回転させない直打法のような投げ方もある。フェージン・システマの投げ方によって3〜15mの距離で標的に刺さるという。背中側から投げる・片手で2本を持って同時に投げる・寝た状態から投げるなど、多くの技術がある。
フェージンのナイフの投げ方の解説(英語) http://www.knifethrowing.info/wave-throw.html
複数のタイプのスローイング・ナイフが使われているが、独自にデザインしたナイフSKANF-1もある。


フェージンによる近接格闘指導

多彩なナイフ・スローイン