Strikes : Soul meets bodyよりシステマの静的プッシュアップについて

再びStrikes : Soul meets bodyからシステマのストライクのための個人練習について紹介する。
今回はプッシュアップの姿勢で静止した状態を維持する練習についての記述を引用しよう。
拳を床についたプッシュアップの体勢(高い位置で、中間で、低い姿勢で胸を地面につけないで)のまま動かないという練習だ。
ヴラディミア・ヴァシリエフ師は次のように説明している。

重い拳の練習のため、あなたが拳のプッシュアップで体の位置が上にある体勢を保つ場合、その状態でいるのは10〜15秒だけにしなければなりません。そうすれば起き上がって「ああ、今拳が重くなっている」と感じることができます。もし長く同じ状態でいすぎると、筋肉が緊張過剰になり始め、やがて拳の感受性を失ってしまうでしょう。この練習で同じ状態でいる時間が数秒にしろ1分にしろ何にしろ、床に接している拳から緊張が広がってくるのを感じたら、あなたの力が失われつつあることを意味します。もしあなたが肩や床に接している拳以外の部位で緊張を感じたとしたら、やめてください。
(中略)
私が拳をつけたプッシュアップの体勢を維持する場合、私は体ではなく床だけを感じるようにする。
Strikes : Soul meets body P104-105

このまま翻訳していくと長くなって出勤に影響しそうになってきたのでここで引用を終える。
この練習によりストライクで練習相手の一部ではなく全体を打つことができるとされている。
一部しか引用していないが、同書ではこの練習についてより詳しく触れられている。