今月掲載の『ツマヌダ格闘街』の話

ようやくヤングキングアワーズGHを買えた。
今回の『ツマヌダ格闘街』で出てきた橘明道がかつて教えたパンチがシステマのストライクのような技術で、前に書いた(『ツマヌダ格闘街』の予想というか想像 - 火薬と鋼)の予想を補強する内容だった。システマと明道流につながりがあることになるのではないかという予想だ。
このまま私の予想通りになるかもしれないし、予想が外れる可能性もあるが、どちらにしろ最近の明道流の技術と過去のストーリーの明道流の技術の一貫性というか、整合性があまりうまくとれていない点がどうも気になる。
時系列で言うと今回登場した技術は橘明道が若いころに考案した技術で、ストーリー初期に登場した技術は橘明道が老年になってから教えた技術ということになる。指導者の年齢で教える技術が変わるといったことは、特に体系化が進んでいない武術であれば珍しい話ではない。しかし、作者の描きたい技術の変化と作中に登場する指導内容の変化が時系列・設定に合っているかというと、あまりうまく合っていない。今後その辺の問題がフォローされるかどうか。