システマの集団戦闘

先日の練習に関係するシステマの集団戦闘について書く。
ステマの特色の一つとして集団戦闘、多人数での戦いへの対応がある。
漫画やライトノベルに登場するシステマでもその点が強調されていることがあるほどだ。具体例は以下の記事で紹介している。
漫画の中のロシア武術システマ 第1回『アクメツ』 - 火薬と鋼
格闘技のいいとこ取りをするネット小説とシステマ - 火薬と鋼
もともとロシアでは歴史的に拳での戦いが盛んで、休日などに集団で殴りあうといったことも行われてきた。
下の動画はソ連時代の貴重な映像。

このためロシア武術にはこうした集団での拳闘が含まれているものがある。
ステマもそうした伝統を踏まえているが、現代的な戦いを前提とし、システマの原則で戦う集団戦闘として昇華されている。練習方式や集団の規模も様々だ。


(2番目の動画が再生できない人はこちら
伝統的なロシアの拳闘では倒れた相手を攻撃しないといったルールがあったそうだが(参考)、システマの練習では倒れた状態で集団の攻撃を受ける練習がある。
どのくらいの頻度で集団戦闘、多人数相手の練習を行うかはインストラクターの考え方や練習者の人数による。セミナーでは数十人、百人以上の集団で戦うことがある。