
剣鬼喇嘛仏―山田風太郎忍法帖短篇全集〈12〉 (ちくま文庫)
- 作者: 山田風太郎
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2005/03
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 39回
- この商品を含むブログ (11件) を見る

- 作者: せがわまさき,山田風太郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/03/04
- メディア: コミック
- 購入: 3人 クリック: 94回
- この商品を含むブログ (27件) を見る
表題作の『剣鬼喇嘛仏』は宮本武蔵を剣の宿敵として追う長岡与五郎(細川忠興の次男)が細川家の忍者の策によってくノ一と交合した状態で離れられなくなるという話。与五郎はつながったまま武蔵を追って旅をし、戦いもつながったままですることになる。この辺が今日の話と関連があるところだ。
それだけだとコミカルだが(実際せがわまさきによる漫画版を見てもそうとしか言いようがない)、終わりは何とも悲しい結末となる。
せがわまさきの漫画版は小説とは結構変わっていて、これはこれで面白い。
ところでこの『剣鬼喇嘛仏』が収録されているちくま文庫の『山田風太郎忍法帖短篇全集 12』は他にも江戸川乱歩を基にした『伊賀の散歩者』という名作もあるのでお勧め。