先日の『日用品だと言い訳できる武器』、その発達の歴史 - Togetterに関して書く。
日用品を武器とする場合、次の3つのレベルがある。
レベル | 武器化の内容 |
---|---|
A | 日用品そのままを武器とする |
B | 戦闘に適した強度や形状に作られた日用品 |
C | 刀剣・銃などの武器を日用品に仕込む |
レベルAは、咄嗟に身の周りの品を武器とするような例だ。
機転が必要で、映画などのフィクションでは窮地に陥った登場人物が使う例が多い。
レベルBは、規制に対応するため武器に適した日用品をあらかじめ作る例だ。
喧嘩煙管、タクティカルペンなどが当てはまる。上のまとめはこのレベルBの話題が中心だ。
レベルCは、武器を日用品に隠す例だ。
仕込み杖、ペン型銃などが当てはまる。
この3レベルは線引きが曖昧なこともあるが、多くの場合はその日用品の設計思想から異なるし、規制対象となるかどうかも違う。
レベルAは社会的に問題になりにくい。レベルBは状況によっては制限される。レベルCは武器を隠しているので多くの場合問題になる。
こうした日用品の武器化は個人の武器の必要性と社会制度、文化的な背景などが絡み合う。
このため評価が難しい。武器としての特性、規制に対応する必要性や隠匿性、そういう道具を持つ文化などの要因は混在している。特に歴史的な用品は評価が記録として残っていないものもある。技術について言えば、武術流派でこうした日用品を使う伝承・記録が残っていることはある。
現代でもこの種の日用品の武器化の評価は難しい。想定している敵や状況、使い手の能力によるところが大きいからだ。
このため日用品の形状をした護身用品も様々な製品が開発され続けている。