
- 作者: 谷口柳造
- 出版社/メーカー: 目の眼
- 発売日: 2018/07/31
- メディア: 単行本
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著者の谷口氏は十手愛好会代表で骨董商であり、名和弓雄氏に師事して十手術などを学んだ経験がある。
本書ではその知識と経験、コネクションを活かして武術練習用も含む300本に及ぶ十手や捕物道具を紹介、解説している。
鎖、呼子、捕縄など捕物道具も紹介しているがそちらは限定的で、あくまで十手中心の本である。
よく知られる十手はもとより、琉球の十手、明治時代に作られた催涙液発射十手、鳶口がついた鳶十手、矢立十手、米差十手など珍しい十手も数多くカラー写真で掲載されていて資料価値も高い。
『江戸の十手コレクション』(里文出版)よりも情報量が多く、十手に興味がある人には今後必須の本と言っていいだろう。