システマの練習器具スクラッチ・スティック

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先週のシステマトロント本部のウェビナーでスクラッチ・スティックが登場した。
短い木の棒の端に釘を打ったもので(写真中央)、ナイフ格闘の練習に使う。
棒に打ってある釘の頭で相手を引っかくように使う。
クラッチ・スティックを自作した経験から、制作時の注意点について書いておく。

  • 木の丸棒のサイズは直径25mm、長さ125~180mmくらい(写真の棒は130mm)。
  • あまり短いと釘の頭が相手の手しか引っ掻けなくなり、あまり長いと釘の頭より先に木の部分が相手に当たる。
  • 丸棒の木材は釘を打っても割れにくいものなら良い。画像はビーチ材。
  • 釘は45~65mm。短い釘のほうが頭も鋭い。画像の釘は65mmでこれだと少し大きく感じる。小さい釘の場合は棒は長くしたほうが良い。
  • 釘は錆びるのが嫌な人はステンレス釘を使うこと。
  • このスクラッチ・スティックの完成形の全長は約200mm。使ってみた感覚では全長200~240mmくらいの範囲が良い。扱いやすい長さについては個人差があるかもしれない。
  • 全長はどのくらいの深さまで釘を打ち込むかである程度調節できる。
  • 最初の釘を打つのは簡単だが、反対側に次の釘を打つ際、最初に打った釘が邪魔でしっかり押さえておくことが難しくなる。最初に打った釘を通す穴や凹みがあるブロックを台にして丸棒をブロックに押し当てて釘を打つと簡単に打てる。万力がある人は万力を使用すること。