遠山記念館 源頼朝の時代「平治物語と源平合戦」展


桶川の遠山記念館に源頼朝の時代「平治物語源平合戦」展を見に行った。
遠山記念館は、日興證券の創業者・遠山元一の邸宅・庭園と美術品コレクションを展示する美術館を公開している施設だ。
今回の企画展では江戸時代に狩野養長が模写した平治物語絵巻、土佐派の源平武者絵を中心に、源頼朝藤原俊成藤原定家の書や鎌倉時代平治物語絵巻六波羅合戦巻(断簡)など平安末期~鎌倉時代初頭に関連する作品を展示している。
大河ドラマ『鎌倉殿の13人』にちなんだ展示だが、平治物語絵巻は他で見られない場面の展示で状態もよい。

また、企画展以外に萩原守衛(碌山)の有名な作品「女」も展示されていた。
萩原守衛の「女」は碌山美術館で10個鋳造され、その一号が碌山美術館開館協力者である元一に贈られたという。
邸宅と庭園も含めて見どころの多い施設だが、交通の便が悪いからか、来場者は少ない。
驚いたことに、ここで販売されている絵葉書は一枚50円である。
今の時代に美術館・博物館の絵葉書が50円のところはほとんどないだろう。

帰りは桶川駅まで歩いた。
遠山記念館と桶川駅の間にはバスがあるが、本数が少なく記念館とバス亭の間も徒歩15分かかる。
バスの時間次第では、歩いたほうが早く駅につくのである。
車か輪行で来るほうが良いのかもしれない。
下は駅に行く途中、荒川にかかる川島高架橋の上から河川敷を撮影したところ。
あまりの河川敷の大きさに自然堤防から川を見る事はできず、広大な農地が広がっている。