日比谷図書文化館、高島屋史料館TOKYO、目黒区美術館、東京都庭園美術館

今日は所用あって出かけたついでにあちこち回った。
雨が降って涼しくなるはずがほとんど降らず、かなり暑い中を歩くことになってしまった。

日比谷図書文化館



日比谷公園の日比谷音楽祭のにぎやかさをよそに特別展「鹿島茂コレクション2『稀書探訪』の旅」へ。
フランスの古書収集家として知られる鹿島茂氏のコレクションを展示する企画展であり、ところどころに入手の経緯や収集家心理が解説についている点は異色だ。
この解説はANA機内誌「翼の王国」の連載記事「稀書探訪」が元になっている。
建築、ファッション、児童書、風刺など挿絵がある本、雑誌が展示され見どころが多い。
ミュージカルの「レ・ミゼラブル」のポスターに使われているコゼットの絵のオリジナルが掲載されている本もあった。
また木口木版について全く知らなかったがああいう精密な挿絵版画の時代があったとは知らなかった。
展示の中で私が気になったのは43番の馬車のカタログ。

高島屋史料館TOKYO


企画展「まれびとと祝祭 ―祈りの神秘、芸術の力―」へ。
来訪神や祭事の写真や記録、祭器、そして関連する岡本太郎の作品などを展示した企画展だ。
映像資料もあって、現在は行われていない行事の貴重な映像を見ることができた。

目黒区美術館



東京・区立美術館ネットワーク連携事業「東京の猫たち」へ。
東京都の区立美術館がそれぞれの所蔵する猫の美術作品を出展している(なぜか虎もある)
一通り見るとテーマを絞ってもそれぞれの館の特色が出ている。
改めて自分は東京の東側の区立美術館には行っていないことも再認識した。
ところで作品リストの熊谷守一の猫の所蔵館がすみだ北斎美術館になっていたが豊島区熊谷守一美術館の間違いだろう。

東京都庭園美術館


アール・デコの貴重書」へ。
朝香宮邸の建築公開と1920-30年代のアール・デコ期の貴重書の展示を合わせて行っている。
貴重書はアール・デコの建築や装飾芸術に関するものが多く、旧朝香宮邸の建築や内装の時代の空気を知るためにあるようなものだ。
撮影可だが来場者は本よりも建築やインテリア、装飾を撮影していることのほうが多かった。
とにかく多岐に渡る材質、装飾が凄い邸宅だ。