港区郷土歴史館 特別展「"Life with ネコ"展」



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今日は港区郷土歴史館へ。
東京大学安田講堂を手掛けた内田祥三の設計による旧公衆衛生院建物ガイドツアーと特別展「"Life with ネコ"展」に行ってきた。
港区郷土歴史館は昭和13年に建てられた旧公衆衛生院の建物を利用している施設であり、ゴシック調のデザインが残っている。
知らない人が見たら古くからある大学か何かだと思うような建物だ。
常設展もかなりの展示数で、東京23区の区立の歴史展示施設の中でもトップクラスと言っていいだろう。
今回は建物ツアーで建物の各部の特色や改修箇所についての説明を聞き、その後特別展の「"Life with ネコ"展」を見た。
弥生時代から明治時代までの各時代の猫の考古学・歴史学・文学・美術・演劇・博物学・玩具など各分野の資料を展示解説している内容で、猫に関連してヤマネコ・鼠・犬・虎・豹といった動物に関する展示もある。例えば虎なら加藤清正が退治したという虎の骨などだ。
写しや写真も多いが実物もあり、鼠除けの猫絵で有名な旗本新田岩松氏の岩松道純が描いた猫絵(↓の絵)は実物が来ていた。
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港区の郷土資料館なので港区の出土品や所蔵品があり、汐留遺跡(脇坂家・仙台伊達家・会津松平家の屋敷跡)の埋葬された猫の骨や伊皿子遺跡で発見された猫の墓石など発掘されたものもあった。
愛玩や使役といった目的だけではなく三味線とそれ用に加工された猫の皮の展示まであり、日本の人と猫の関わりの多くの様相を見ることができる特別展だった。