永青文庫「揃い踏み 細川の名刀たち ―永青文庫の国宝登場―」

公式サイト:永青文庫

職場が工事中で休みである。
そんなわけで永青文庫で開催中の「揃い踏み 細川の名刀たち ―永青文庫の国宝登場―」に行ってきた。
永青文庫の設立者・細川護立が収集した刀剣・刀装具の展覧会だ。
平日なので来場者は少なめ。
しかし刀剣乱舞の影響もあって土日祝日は混むだろう。永青文庫は広くないから大変そうだ。
主催者側も混雑を予想してか、別館サロンを当日券販売所兼ミュージアムショップとしていた。

なお、これまではずっとこうした販売は本館の入口で全てやっていたし、別館サロンはコロナ禍でずっと閉館中だった。
今回は異例の対応だ。

この展覧会は変わっていて、展示品の刀剣や刀装具の説明が一枚、さらに収集した細川護立が入手した来歴でもう一枚と、多くの品に展示説明が二つある。
刀剣の解説は刀工・鑑賞のポイント・来歴が中心だが、ごく一部用法に触れた説明もあって、今回の目玉の一つ、歌仙兼定の説明には「反りが先の方につき、片手で振るいやすいように茎と刀身の寸法が短めになっている」とあった。
また、展示の割合で言えば刀剣そのものより刀装具の方が多く、小さい細工が多いので拡大写真やルーペ付き展示がある。
とは言え全部についているわけではないので単眼鏡とかある人は持っていったほうが良いのは確かだ。

庖丁正宗と呼ばれる正宗はいくつも見たが、永青文庫のものが最も好ましく見えた。
刀では質実な歌仙兼定が好きだが、拵なしの展示は寂しい。