大田区立勝海舟記念館・大田区立郷土博物館

昨日は大田区勝海舟記念館と大田区立郷土博物館に行ってきた。
職場から行けなくもない距離だが池上線はなかなか乗る機会がない。


公式サイト:大田区ホームページ:大田区立勝海舟記念館
勝海舟記念館では勝海舟生誕200年記念特別展「プロローグ出帆 麟太郎と四人の先達たち 」として海舟を導いた4人(勝小吉、島田虎之助、佐久間象山大久保忠寛)の史料が展示されている。
このうち島田虎之助の史料として直心影流の『霊劍伝解』と為勢自得天真流剛術の『為勢自得天真流剛術』がある。
『霊劍伝解』は、直心影流の霊剣伝に関する極意書。
『為勢自得天真流剛術』は、島田虎之助の手による為勢自得天真流剛術の流派の趣旨を一枚の紙に書いたもので伝系や技を記した伝書ではない。
慶應義塾大学富士川文庫の以下の文書とも違うものだ。
為勢自得天真流剛術 | 慶應義塾大学メディアセンター デジタルコレクション Digital Collections of Keio University Libraries
勝海舟は剣術(直心影流)以外に柔術を学んだというが、この文書があることからこの為勢自得天真流剛術を島田虎之助から学んだと考えられている。

公式サイト:大田区ホームページ:大田区立郷土博物館
大田区立郷土資料館では大田区の園芸生産地としての歴史を追った企画展「花咲く おおたの園芸史~生産される花々~」と特集展示「川瀬巴水×高橋松亭 伝統と革新」を見ることができる。


大田区には、大森貝塚で知られる遺跡群、農業生産地、多摩川の川漁、海苔の生産地、園芸生産地、馬込文士村、町工場などいくつもの顔がある。
企画展では江戸時代から現在の東京都中央卸売市場大田市場花き部までの様々な園芸の場としての歴史を展示している。

驚いたのは料金・価格の安さで、入場料は無料、上のカラー12ページのパンフレットは無料である。

川瀬巴水の絵葉書セット8枚で400円というのもすごい。他にも色々なセットがあり、川瀬巴水の絵葉書が欲しい人はここに行くべきだろう。もちろん特集展示の「川瀬巴水×高橋松亭 伝統と革新」では作品も展示されている。
セーラムの歴史』はアメリカ・マサチューセッツ州セーラムの漁業、貿易の都市としての歴史解説だが有名な魔女狩りや作家ナサニエル・ホーソーン、そして大森貝塚の発見で知られるモースの故地としての解説もある。
馬込文士村ガイドブック』は大正昭和の馬込に暮らした作家・芸術家についてまとめた本で、これも200円という安さである。