公式サイト:特別展 恐竜図鑑 | 失われた世界の想像/創造
今日は上野の森美術館の特別展「恐竜図鑑―失われた世界の想像/創造」に行ってきた。
恐竜や古生物を描いた絵画や模型など各時代の様々な作品を展示し、その変遷や影響も含めて紹介する展覧会だ。
19世紀の恐竜発見から間もない時期の恐竜画は情報が乏しい時代だけに悪夢のような絵だ。
鼻先に角がある四足歩行のイグアノドンは良く知られているが、魚竜のイクチオサウルスの姿も昔の復元図ではだいぶ違っている。
19世紀末から20世紀半ばにかけての古典的恐竜像の時代の作品はチャールズ・R・ナイト作品を始め、かっこよさが増している。
特に以下のズデニェク・ブリアンによる作品は昭和の恐竜図鑑でよく見られた図で、今回「あれはこれが元だったのか」という驚きを何度も経験した。
ナイトやブリアンと比べるとニーヴ・パーカーは鱗感より筋肉感が強く出ていて力強い。
新しい科学的知見を取り入れて再構築された後の時代の作品ではダグラス・ヘンダーソンの作品が好きだ。
ウィリアム・スタウトによる影を落とすケツァルコアトルの表現も良い。
他にも多様な作品がある。
恐竜が好きな人、特に昭和の恐竜図鑑に思い入れがある人や恐竜の復元図の変遷に興味がある人なら楽しめるのは間違いない。