特別展「文永の役750年 Part1 海底に眠るモンゴル襲来―水中考古学の世界―」
國學院大學博物館の特別展「文永の役750年 Part1 海底に眠るモンゴル襲来―水中考古学の世界―」に行ってきた。
長崎・佐賀県境の伊万里湾には二度目のモンゴル襲来の際に元軍が暴風雨に遭って壊滅した痕跡を残す鷹島海底遺跡がある。
遺跡を管轄する長崎県松浦市では水中考古学調査を継続的に実施しており、國學院大學の池田榮史教授も関わっている。
この展覧会はモンゴル襲来の文字史料、水中考古学の調査手法、鷹島海底遺跡で発掘されたもの、復元品など多方向から研究成果を見せている。
モンゴル襲来や水中考古学に興味がある人には必見の内容だ。
水中考古学の調査器具や記録方法についての展示。
南宋滅亡に関する史料展示から『明史』とそこに登場する投石機・回回砲の復元写真。
『蒙古襲来絵詞』でおなじみの「てつはう」。
てつはうのCT画像も展示されており、内部に鉄片や小さな木片、陶片が詰められており、爆発時の殺傷力が高いことが伺える。
合戦で使う携行用の砥石。
復元されたナイフ。
海底に沈んでいる元軍の船の様子を3Dプリンターで出力した模型。
復元された元軍の船。画像左下の碇の引き上げの映像を上映していた。
Part2では蒙古襲来絵詞を中心にやることが告知されている。こちらも楽しみだ。