春の江戸絵画まつり 長沢蘆雪 東京都府中市ホームページ

府中市美術館「長沢蘆雪」へ。
人気だとは聞いていたが、平日でも入館30分待ちの人気ぶりだった。物販も行列だ。
入場人数をうまく入口で制御しているので会場内はひどい混雑ではないが、これでは休日は入場まで大変だろう。
展示は長沢蘆雪と比較するための応挙や白隠らの絵画も並び、蘆雪の個性をじっくり味わえる内容だった。
幅広く揃っているが、中でも蘆雪の禅画、唐子、犬、そして竜虎を描いた作品が充実している。
蘆雪の禅画は初見だが、白隠や仙涯と比べると技巧的なところがある。
蘆雪の竜は、NHK日曜美術館50周年展でも観てきたが勢いのある線で描いた迫力ある描写が良い。
一方で虎はきりっとしていても猫の風情で、応挙や丸山四条派の虎と比べても特に猫っぽい。
話題の犬は様々な作品が来ていて、時期・主題によって描き方が変わっていることがわかる。
しっかりした犬もゆるい犬も応挙の犬とは明らかに違う。
応挙の犬をモデルのような犬とすれば蘆雪の犬は家族の前でくつろぐ犬といった感じだ。
《菊花子犬図》の寝転がる犬や《唐子遊図襖》で人に捕まった犬のように、蘆雪のゆるい犬の気の抜けた感じは他にないかわいさがある。
常設展示の「風景に遊ぶ」では鹿子木孟郎の風景画が複数展示されていて、泉屋博古館東京の「生誕151年からの鹿子木孟郎 ―不倒の油画道」で展示されていた同じ絵をここでも観ることになった。