イギリス海兵隊特殊部隊SBSの近年の白兵戦エピソード2つ

昨日Twitterで紹介したニュースについて、もう少し詳しく書いておく。
イギリス海兵隊(Royal Marines)の特殊部隊SBS (Special Boat Service)が素手やナイフで戦った事例だ。

一つは2019年12月に報道されたアフガニスタンの事例。
www.dailystar.co.uk
SBS隊員がアフガニスタンで建物に入った際にISIS戦闘員2名と戦うこととになり、銃を落とされたために敵1名をフェアバーン・サイクス・ダガーで殺害したという。
この一件は第二次世界大戦中に生まれたフェアバーン・サイクス・ダガーが現在も有用であるという話とともに報じられた。

もう一つは2017年に報道されたイラクの事例。
www.thesun.co.uk
イラク・モスル付近でISIS戦闘員に川床で包囲されたSBSの隊員達は、弾を撃ち尽くしたためにナイフや徒手で戦い、石で敵の頭蓋を割ったり相手を素手で沈めて溺死させたりして生き延びたという。

なお、どちらもタブロイド紙の報道しかないのでどこまで実態を反映しているかは分からない。

フランス軍採用のGlock17続報

www.thefirearmblog.com


先日、フランス軍でFN SCAR-H PRとGlock 17の採用を決定したとの報があった。
75,000丁未満のGlockピストルの注文が行われたというニュースだ。
machida77.hatenadiary.jp
その続報である。
Glockは、今回の契約に関する独自の声明と銃の写真を公表した。
それによると新しいピストルの入札は2019年3月に開始され、多くの競合するピストルが厳しいテストで評価された。テストには信頼性試験とユーザーフィールドテストが含まれていた。
フランス軍の新しいGlock 17は、黒いスライドとレバー類、FDEフレームのGen 5である。
ランヤードホールとランヤードが付属し、ホルスターはFDE Blackhawk TシリーズL3Dと考えられている。
サイトはトリチウムドットではなく、Glockの凹型の発光サイトが採用されている。
フランス軍が公開した動画では、特殊部隊の使用を目的としたMOSバージョンのピストルと、あわせて使用されるサプレッサーについても説明されている。

RMJ Tacticalの懐刀型ナイフUnmei

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https://www.rmjtactical.com/products/unmei
昨年12月にRMJ Tacticalが発売したナイフUnmeiは懐剣型のフィクスト・ナイフだ。
鋼材はNitro V、ハンドル材は3D加工したG-10(カラーバリエーションは3種類)
ブレード長10.2cm、全長20.3cm
シースにはスカウトキャリー(ベルトに水平に装着する)用のMADストラップがついている。
メーカー希望小売価格は245ドル。

BrigantesとOutdoor Researchが寒冷用タクティカルウェア開発へ

soldiersystems.net
BrigantesとOutdoor Researchがイギリス・EU全体に導入される寒冷用ウェアシステムの開発を行うというニュースが流れてきた。
既存の衣類のコア要素に基づいて構築され、GORE-TEXやPrimaloftなどの素材を使用してノルウェー北ヨーロッパの軍の要求をターゲットとしてデザインされる。

Benchmade社の新製品はBugoutとBailoutの新型

knifenews.com
Benchmade社の2020年新製品情報第一弾が出た。

一つは535BK-2 Bugout
www.benchmade.com
従来のBugoutのハンドルで使用されていたGrivoryに代わってCF-Eliteと呼ばれるカーボンファイバー強化ポリマーを素材として使用している。これは従来の素材より50%剛性が上昇し、重量は17%軽くなるという。
メーカー希望小売価格は170ドル。

もう一つの新製品は537GY-1 Bailout
www.benchmade.com
こちらは従来のBailoutのGrivoryハンドルに代わってアルミニウムハンドルになった。
ハンドルはオリーブグリーン色で、ハンドルの端に超硬ガラス製ブレーカーが加わった。
メーカー希望小売価格は250ドル。

フランス軍、 FN SCAR-H PRとGlock 17を採用

soldiersystems.net
フランス国防省は、フランス軍でFusils deprécisionsemi-automatiques(FPSA)と呼ばれるFN SCAR-H PRの調達を発表した。
今回の契約は2,620丁のライフルと弾薬、光学機器類で、2020年に調達開始、現在使われているFR-F2ライフルと切り替わる予定。
さらに、Glockピストルの4,400万ユーロ相当の契約についても発表があった。G17のバリエーションと言われているが、詳細は明かされていない。2022年までに、74,596丁の契約が履行される予定だという。
これは古いPA MAC 50とPAMAS G1からの更新として採用されることになる。

Cold Steelの2020年新製品情報

knifenews.com
昨日に引き続きCold Steel社の新製品情報。
リンク先の記事はナイフ、特にフォールディングナイフの新製品情報中心で同社の今年の新製品全てが網羅的に紹介されているわけではない点に注意。
今回の記事で気になったのは次の3つ。
Voyagerのクリス型モデル
https://www.coldsteel.com/kris-voyager.html
そしてこちらもクリス型のLynn Thompson Ti-Lite
https://www.coldsteel.com/kiridashi.html
SRKの小型モデル、SRKコンパクト。
https://www.coldsteel.com/srk-compact-sk5.html