第9回クザンブレードショー

 今回は前回よりも来場者が多く、イベント会場は熱気にあふれた。田辺一寿、根本朋之、松田菊男(敬称略)のナイフは春の関アウトドアナイフショーよりも大物が目立ちった。この傾向は、あのショーの制限の反動のためではないかと思っている。根本さんのナイフはSAKURA WORKSのWebサイトで見ることができるし、松田菊男さんの新作の一部は山下刃物店で見ることができる。よって今回は写真は一部に抑え、いくつか注目すべきナイフについて語ろう。
田辺一寿
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 春のショーとは一転、大型モデルが中心となった。マルチグラインドの短刀スタイルのナイフはもはや氏の専売特許と言ってもいいだろう。
根本朋之
 一番注目を集めたのは重厚な龍槌だ。
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 不死のゾッドが持ちそうなゴツいデザインで、ハンドルのサイズなど気になる点はあるものの、かなり挑戦的なナイフ(と呼んでいいものかどうか)と言えるだろう。
 個人的に気になったにはHAK(Hideaway Knives)に似たフィンガーホールを持つラクシャス。
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 ホールのサイズが手に合っていたら買っていたかもしれない。HAKと違い、中指・薬指を通す独特のスタイルが気に入った。
 他には、カーボンファイバーを鍔にした新しいハンドルの試みも興味深い。
松田菊男
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 ショウスペシャルの大型モデル(中央)は蛤刃を生かした独特のラインが良い。
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 下は春の関でも出されたプロトモデル。コールドスチールのデスペラードのスタイルが元になっている。この完成版を期待して行ったのだが、今回はまだできていなかった。
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