- 作者: スティーヴン・ハンター,公手成幸
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2008/06/28
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もともとこの作品で語られる日本像(サムライとアダルトビデオなど)は、実は日本から海外に発信された作品(しかも元は国内向けであることが多い)の現れなのである。時代劇映画はかなり古くから海外に輸出されて影響を与えているし(西部劇にも影響を与えたことは有名)、日本の多彩なアダルトビデオやロリコンマンガは海外のマニアに評価されている。大体日本のフィクションの中の日本像はテキトーなもんだからな(特に時代劇)。
そんなわけで、この小説ではスワガーがサムライの心と武術を知り、日本人はヤクザとサムライとアダルトビデオで熱く戦うのであった。元海兵隊とかもう関係ないな。主人公の性格も過去の作品とは離れていて、ボブともアールとも違う第3のスワガーなのではないかと考えてしまったほどだ。タイトルの「四十七人」はクライマックスシーンに絡むのだが、忠臣蔵とかけ離れたシチュエーションなので盛り上がらない。映画「RONIN」もそうだが、絶対海外で忠臣蔵は間違った認識(時代劇の忠臣蔵とも違う)をされていると思う。
それにしてもハンターよ、そんなにブッカケが好きか。作中何回繰り返せば気が済むんだ。
ぜひこれは映画化すべきだ。日本の劇場でも絶対受ける。