米海兵隊のIARでまたゴタゴタ 

 昨年の海兵隊のIARの決定に際し、競合するFN社の製品がはずされた件について抗議があったとの報道があった。
http://www.marinecorpstimes.com/news/2010/02/marine_iar_022210w/
 アメリ海兵隊のIAR (Infantry Automatic Rifle)採用には紆余曲折があった。
 海兵隊保有するFN MINIMI(M249)を全廃してIARに切り替えるという話が無くなったり、採用確定の時期がずれこんだりと色々なニュースがあったため、ここで取り上げた報道も多い。
 今回のFN Herstal社の抗議は、バレル内の銅の貼りつきやピストルグリップの脱落などの問題から、海兵隊がちゃんとした点検や組立を行わなかったということだ。
 (抗議内容は昨年11〜12月にかけて他社製品も同様の問題が起きたという指摘に変化した模様)。
 この抗議は、会計検査院(Government Accountability Office:GAO)も海兵隊も調査する意義を見出さなかった。
 現在のところFN社の抗議はこのまま流され、採用決定したH&K社のIARがテストされる見込みだ。
 今後は発注された24挺以上のH&K IARがパナマのMarine Corps Air Ground Combat CenterとカリフォルニアのMarine Corps Mountain Warfare Training Centerでテストされる。
 最終的に海兵隊のM249の数は減らされ、IARに替わっていくとされている。


 これまでのIAR関係のエントリはこちら。
 米海兵隊のIAR(Infantry Automatic Rifle)はどうなる? - 火薬と鋼
 米海兵隊のIAR(Infantry Automatic Rifle)の画像 - 火薬と鋼
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