米陸軍の格闘技訓練は削減されるか?

去年書きはぐったニュース。
オンラインスポーツマガジンThe Sports Postの2013年12月19日の記事によると、アメリカ陸軍訓練教義軍団(TRADOC)は、ジョージア州フォート・ベニング基地にある高等訓練センター(the Maneuver Center of Excellence)に対して格闘技訓練を削減するようにとの最後通牒をつきつけたという。


記事:http://thesportspost.com/blogs/view/the-army-combatives-program-is-under-fire
Webarchive:The Army Combatives Program is Under Fire - The Sports Post



現在のアメリカ陸軍の格闘技はModern Army Combatives(MACP)または単にCombativesと呼ばれるもので、1995年に二等軍曹(当時)でグレーシー柔術の黒帯であるマット・ラーセンが陸軍レンジャー用に開発し、その後陸軍に採用された。
現在、MACPは4つのレベルのコースがあり、レベル1に1週間、レベル2には2週間かかり、レベル3、レベル4にはそれぞれ4週間かかる。この4つのレベルは全兵士が訓練するものではなく、指導を行うための資格だ。
TRADOCは予算削減のため4つのレベルを一つにまとめ、訓練期間を2週間に短縮するように求めているという。この件について報じたArmy Timesの記事によると、2013年に陸軍で開催されている格闘技大会が中止されたのも同様の事情だという。


記事:


Army TimesやThe Sports Postは、陸軍兵士としてのスキルに格闘技が重要であることや削減された期間では専門家を育成できないことを主張するコルトン・スミスやマット・ラーセンら指導者のコメントを取り上げ、訓練短縮に批判的な記事を書いている。
ネット上の反応でも削減に否定的な意見が多いのだが、果たしてどうなることか。