フィギュア8と棒への対処

ロシア武術では8の字を描く動きを基礎としているものが多い。
これは伝統を重視するスラヴ剣術やコサック武術などでもそうだし、軍隊格闘技向けの諸流にも当てはまる。
この8の字を描く動きをフィギュア8(figure 8)と呼ぶ。
次の動画はカドチニコフ・システマの技術解説用に作られたもので、フィギュア8の一例を示している。

冒頭の0:10までのモデルの動きは元になった実際の練習を分かりやすく見せているもの。頭上から振り下ろされる棒(палкой)を受け流す練習で、実際よりデフォルメされている。
0:11〜0:30までの円による図は、8の字を描く際の面をイメージ化したもの。
0:35〜0:43の部分は腕で8の字を描く動きを示している。
以降の部分でこの8の字が棒に対してどのように作用しているかを見せている。
腕が棒に接触し続けていることがポイントで、防御側が常に棒をコントロールして防ぎ続けている。ただし、実際にはこれほど分かりやすい図のような動きにはならない。