チェコスロバキア軍が80年代に使った手裏剣


http://www.uton.cz/nuz-csla-bonus-vz-85/rotacka/

http://en.valka.cz/viewtopic.php/t/56067/start/-1

私が参加しているフォーラムで昨日話題になったので紹介しておく。
この画像の手裏剣はチェコスロバキア軍の折りたたみ式手裏剣でRotackaと言う。
1985年に開発され、製造はプラハのAquacentrumが担当した。空挺部隊が使う想定で開発された武器で、7mまでの距離で使うものだという。
ブレードの長さ280mm、幅28mm、重さ350g
いわゆる十字手裏剣のように放射状に刃が出ている車剣が軍で使われた例はいくつかあり、アメリカ陸軍特殊部隊グリーンベレーやロシア軍特殊部隊の訓練画像で見たことがあるが、このように畳んで収納できるタイプの例は他に知らない。
最も、アメリカのRandall Knivesが3枚のブレードを重ねて六方手裏剣に変形する折りたたみ手裏剣を製造販売していたから、その種のものを使う人がいても不思議ではなく、単に私が知らないだけかもしれない。
そもそも日本でも折りたたみの車剣は実在しており、有名な例では手裏剣を趣味としていた徳川慶喜が所蔵していたものが知られている。
海外の軍での手裏剣の指導は、日本の武術を学んだ人によって行われた例が多く、このチェコスロバキア軍の手裏剣も日本の手裏剣の技術や情報が伝わったものかもしれない。