Twitter経由で[twitter:@mon_emon]さんから変わった護身用品についての質問があった。
あ、はい…
— 三増 紋右衛門(3密を避けた余興のご相談承ります) (@mon_emon) 2014年12月12日
“非刃物(非化学・非電気)護身用具”コレクターなんですけど僕、使い方が判らないモノも、たまーにありまして…コレとかσ(^_^;){machidaさん、御存知ありません?)。
>その護身用具、持ってるだけになっていませんか? pic.twitter.com/60stpVfA2A
私も持っているこの器具の名前を「クロック・フック」といい、過去にはシラット・フック、クロスカントリー・マッサージャー、ウォーターリリィ・マッサージャーといった名前もあった。現在ではZクロック・フックの名前で販売されている。
なぜこんなに名前が変わったのだろうか……。
クロック・フックをデザインしたのはナイフや護身用具のデザイナーとして知られるラスィー・ザボである。
長時間座って身体が強張ってしまう際のマッサージ用品であると同時に護身の武器としても使えるように作られている。ちなみに特許情報を見ると「医療器具及び実験室用器具」の分類になっていた。いいのか。
小さな2箇所の突起は打撃の際に力を点に伝えるプレッシャー・ポイントとして用い、先端の曲がった部分は相手の手首などに絡めてコントロールするために用いる。
護身用の技法はJames Keating(武術指導者でComtechスティンガーの発明者としても知られる)のDVD『Impact Weapon Training DVD』に収録されているが、私は持っていない。そして残念なことにネットに予告やサンプル動画もないようだ。
James Keatingによる簡単な解説記事はこちらにある。
私見だが、特殊な形状なので、扱い方はある程度のパターンに集約されるのではないだろうか。とにかくフック部分が小さく先端が丸いので、引っかけることができる対象には限りがある。
むしろこのクロック・フックを持たない側の手の使い方や体術に応用やバリエーションの可能性が潜んでいるのではないかと思う。