大ニセモノ博覧会に行ってきた

11日に千葉県佐倉市国立歴史民俗博物館で開催されている「大ニセモノ博覧会−贋造と模倣の文化史−」に行ってきた。

雨で来館者が少ないことを期待したが、全くそんなことはなく、ギャラリートークの時間にかなりの人数がいた。
このためギャラリートークは三か所に人数を分けて15分ずつ聞くという方式をとっていた。
今回の企画展示には2部屋を使用。様々なフェイク、レプリカ、コピーの展示があり、多様性に富んだ内容だった。有名なフェイク事件紹介もある。
真贋そのものよりにせものが生まれた事情やその扱われ方といった側面が重視されており、展示もそれに沿った説明が付されている。
また、図録には展示内容の紹介だけではなく、にせものに関するコラムもあって、情報量が多い。例え買わないにしても見ておくべきだろう。
ギャラリートークでは様々なにせものの背景や展示の事情について、図録にないことまで説明があり、短い時間ながら興味深い話が多かった。中でも断片的に語られた人魚のミイラの製作方法の出所は、それだけで何かまとまった記録にしたほうがいいのではないかと思うくらいだ。これから見に行く人にはぜひギャラリートークの時間に行くことをお勧めしたい。