英連邦では王室の人間の名前をペットによくつける

高崎山自然動物園の赤ちゃんのサルに英王室の王女にちなむ「シャーロット」と名付けたところ、抗議が殺到したという報道があった。
http://www.asahi.com/articles/ASH573D6DH57TPJB001.html
http://www.47news.jp/FN/201505/FN2015050701001809.html
この件、BBCを始めとして海外でも報道されているが、イギリスでの反応は特に否定的というわけではない。
(海外のWeb配信記事でのコメントを見ると否定的な反応もあるが比率は分からない)
そこで王室の人間の名前を動物につける例について調べてみたところ、イギリス連邦の国々では王室の赤ちゃんの名前をペットにつける例は多いようだ。
まずはイギリスの例。
2014年の犬・猫の名前の人気ランキングによるとジョージ王子にちなんでジョージとつけた件数が急増したという。
http://www.co-operativeinsurance.co.uk/mediacentre/announcements/prince-georges-first-birthday
ジョージは、犬の名前では33位、猫の名前では15位にランクインしている。
他にペットにつけられるポピュラーな王室の名前にハリー王子の「ハリー」が挙げられているほか、ミア・ティンダルの名前もリストに加わった(ジョージやハリーと比べて珍しい名前でも王室にちなんでつけられることが分かる)。この他の王室の人間の名前がつけられていることについても記事では言及されている。
もう一つはニュージーランドの例。
ここでもジョージ王子にちなんでジョージと犬や猫につける件数が増えたとされている。
Royal baby inspires pet names - research - NZ Herald
この統計ではジョージは犬で11位、猫で7位にある。
この他、通常のペットとは違う動物の例としてオーストラリアの例がある。
イリエワニの赤ちゃんがジョージ王子にちなんでジョージと名付けられ、王子に贈られたということがあった。
ジョージ英王子の誕生祝い「ワニのジョージ」贈呈、豪準州 写真3枚 国際ニュース:AFPBB News
猿となるとまたイメージが変わる可能性はあるが、それにしても日本ではあまり考えられない話である。
名前というものに対する考え方、認識の違いというものだろう。