カトリーヌ・ド・クレーブの時祷書の弓、クロスボウ

この件についてちょっと調べてみた。。
確認したところ、この画像は1440年頃に制作された『カトリーヌ・ド・クレーブの時祷書』の挿絵だ。
ニューヨーク市のモルガン・ライブラリーが所蔵しており、該当ページをWebで見ることができる。
MS M.917/945, ff. 79v–80r | The Hours of Catherine of Cleves | The Morgan Library & Museum
該当の挿絵は聖ファビアン(wikipedia:ファビアヌス (ローマ教皇))と多くの矢が刺さった聖セバスチャン(wikipedia:セバスティアヌス)。
聖セバスチャンは3世紀のディオクレティアヌス帝のキリスト教迫害で殺害されたとされる。柱に縛り付けられ、無数の矢を射られた姿がしばしば芸術作品のモチーフになっている。この挿絵もそうした作品と同様の姿を示している。
聖セバスチャンの逸話にちなんだと思われる周囲の弓矢やクロスボウ等の装飾のうち上で話題になっている弓は、モルガン・ライブラリーの説明では二重弦のロングボウとされている。