システマの分かりにくいところとその影響

ロシア武術システマの分かりにくさについて書いてみる。練習者にとっての話ではなく、外部の人にとっての分かりにくさがどういう結果をもたらしているかという話だ。

  • まずシステマの動画について間違った解説・批評をしている例が時折見られる。
      • ステマに限らず、継続的に学んでいない武術に対して自己流の評論を行う人というのは様々な武術でいるものだ。
    • ステマの練習には外見上分かりにくい面があることが原因だろう。
    • また、ネットで公開されている動画が多い反面、動画内の練習の目的・技術の説明はほとんどない(あっても外国語ばかり)という事情がある。
    • 結果的に「分かったつもりで語りたがり」の人にとって格好の状況となっている。
    • ステマはかなり情報を表に出している武術だが、それでも誤解する人はいる。
      • あまり外部に情報を出していない(しかし一定の知名度がある)武術の人はどれだけ大変だろうかと思う。
  • 当ブログでは漫画や小説に登場するシステマを紹介しているが、そこでもやはり誤解はある。
    • フィクションでの誤解は、他の軍隊格闘技と違いがない・あるいは技術的特徴を実際と違う奇妙な点に見出すというものだ。
    • 一例として『ハヤテのごとく! CAN’T TAKE MY EYES OFF YOU』第二夜のシステマを解説するを挙げておく。
    • この場合の誤解の傾向は上述のアマチュア評論のものとはまた違っている。
    • 軍隊格闘技という先入観が影響しているのかもしれないし、情報の受け取り手が最初に得た知識でイメージが固まってしまうのかもしれない。