元スペツナズ隊員の武術指導者がデザインしたナイフБоец

昨年から今年にかけて、元スペツナズ隊員で近接格闘を指導しているアレクサンドル・キステンがデザインしたナイフを紹介した。
元スペツナズ隊員の武術指導者アレクサンドル・キステンがデザインしたナイフ - 火薬と鋼
元スペツナズ隊員の武術指導者アレクサンドル・キステンによるナイフの写真 - 火薬と鋼
このナイフが正式に発売されたので購入してみた。
製造元はロシアのZlatoust A&R社。
ナイフ名のБоец(バイェーツ)は英語で言うFighterである。

全長269mm、ブレード長149mm、ブレード幅最大32mm、刃厚5.5mm
鋼材は同社のナイフでよく使われる95x18ステンレススチール(440Cに近いとされる)。鋼材の硬さはHRC59。

シースはレザー製。

ハンドルはウッド製。タングを露出させないようになっている。

バイェーツのデザインに影響を与えていそうなMelita-K社のカラテルと並べてみる。ハンドガード周りやバットキャップは近い。
ブレード形状は違いがかなりある。長さもカラテルより短い。
洗練されたデザインとは言いがたいが、全体にどういうナイフを目指したのかはわかりやすい。
バイェーツは他にもバリエーションがある。ブレードにセレーションがないモデル、さらにハンドル側面にくぼみがないモデルがある。
ハンドル側面のくぼみは、指を当ててナイフを順手・逆手に持ち変える時等に使うもので、ナイフ格闘の指導者がデザインしたナイフでよく使われている形状だ。