ネットで注目される格闘・戦闘系記事の特徴について

はてなブックマークが数多くつく格闘・戦闘系記事についてid:gryphonさんの次の記事が公開された。
ブクマがつく格闘・戦闘系記事の傾向から「はてなユーザーの厨二性」を推定する(仮説) - はてな内移転準備中※何度か試みたが巧くいかん
こちらの記事への言及もある。
こういった注目される格闘・戦闘系記事の特徴について私見をまとめてみる。

  • 現在の格闘技とフィクション
    • 格闘技漫画に登場するようなシチュエーションや異種格闘技戦についての話題は注目される。
    • ポイントは総合格闘技ではなく格闘技の種類そのものがキャラクター性を持つような、漫画に出てくるような異種格闘技戦や果し合いのような状況である。
    • 2013年にはてな匿名ダイアリーの「空手の道場を経営しているのですが、道場破りされました」という記事が注目されたが(現在は消えている)、こういった多くの人にとって非日常・時に非現実的な記事はかなり人目をひく。
  • 歴史的な戦闘技術・武器等への関心
    • 近世以前の刀剣の性能や剣術、合戦の戦闘など歴史的な戦闘技術・武具に関する話題は注目される。
    • 歴史トリビア的な関心であり、戦国武将のエピソードが(真偽に関わらず)広まるのと似ている。
    • こうした話題は、漠然と知っている歴史的な武器・戦闘技術についての知識、先入観を補強したり覆したりする快感に結びついている。
    • Twitterの武術クラスタにはおなじみの「二刀流について実際の剣術流派の技法や伝承とかけ離れた解説がネットで広まる」という現象はこの典型。
    • 格闘・戦闘のトピックは何度も繰り返されているため、肯定にしろ否定にしろ何らかの変化が期待されている。
  • 現代的な戦闘に関わる知識
    • 例えるなら『ゴルゴ13』に出てくるような個人レベルで戦う現代の戦闘の知識は需要がある。
    • 『MASTERキートン』の「ナイフは至近距離なら銃より速い」は本当かもこれに該当する。
    • これも映画や漫画に出てくるような状況への興味だが、競技としての格闘技の話題よりも殺傷につながる話が多く、非日常への飛躍感がより強い。
    • とは言え日常と隔絶した軍事技術そのものよりも想像できる範囲の武器や状況の話題のほうが読む人は多いだろう。
    • 中二病との接続も、想像・空想できる状況で使う武器・戦闘技術として考えられるかどうかという辺りではないだろうか。