先日の最近のフィクションと武術について色々 - 火薬と鋼で少し言及したネット小説に登場する発勁と震脚の動向についてもう少し書いておく。
- ネット小説投稿サイトの「発勁」と「震脚」の登場件数について
- 原因については分からないが、「震脚」の使用例が近年多い。
- Twitterで言及があった『拳児』まで遡れるかどうか。
- ネット小説の作者の年齢は幅広いので『拳児』を読んでいてもおかしくはないが、派生して広がった知識が他作品等に波及して二次的三次的に広がった可能性がある。
- 書籍化されたネット小説でこうした用語がすでに使われており、先行するネット小説の人気作の影響もあるかもしれない。
- 「発勁」も「震脚」も中国武術用語として使われる場合もあれば、ゲームのスキルだとか特殊な法則(魔法とか)での応用とか、飛躍した用例まで様々なものがある。
- いずれの場合でも現在のネット小説では「発勁」は素手で敵や物体を打つ場合に使われる技に限定されがちである。
- 一方「震脚」は攻撃動作や練習の一局面、踏み蹴りの一種、振動や衝撃による威嚇や範囲攻撃、状態変化・地形変化など、使われる状況が多様である。
- 震脚が動作としてだけではなく多目的に使われるというのも、震脚の登場作品が多い一因ではないかと思う。