架空の技のネーミングについて

「小説家になろう」の格闘技・武道・武術全般の扱いについて - 火薬と鋼の反応から派生した話題。
架空の技で番号を付与するもの、〜式といったネーミングがあることについてのツィートがあった。



創作全般の話はさておき、自分が調べている「小説家になろう」では番号付与の技名(〜の太刀、〜式など)は必ずしも多くはない。
特に太刀は少数派で、例えば「一の太刀」の「小説家になろう」登場件数は41件。しかもその多くは技名ではなく攻撃の順番(一撃目、二撃目といった意味)で一の太刀、二の太刀と書いている例と新当流の例である。「壱の太刀」で調べるとほぼ技名ばかりだが、19件しかない。
「〜式」の例は太刀よりは多い。例えば「壱式」の「小説家になろう」登場件数は57件だ。ただし武器兵器の類の型番に使われている例も混じっている。
こうした技名が特に広がった原因の一つは対戦格闘ゲームザ・キング・オブ・ファイターズ』シリーズだろう。
このゲームに登場する草薙流古武術は「漢数字+式+技名」で成り立っているものが中心で、他に「裏〜式」「外式」なども使われている。
詳しくはwikipedia:草薙流古武術を見てほしい。
しかし1994年開始のKOFシリーズは同じく1994年連載開始の『るろうに剣心』と時期が重なるし、知名度を考えても『るろうに剣心』の影響もかなりあると思われる。『るろうに剣心』の場合は斎藤一の「牙突・〜式」の形でしか登場しない。
技名の話とはずれるが、最近のネット小説でもいまだに「小太刀二刀流」や「逆刃刀」が登場している点でも『るろうに剣心』の影響力の強さが分かる。
とは言え実際にはその後の作品でこの種の番号付与の技名を使っている作品が色々あるため、現在の作品が直接の影響を受けているとは限らない。