ネット小説中のシステマ経験者に思うこと

先日公開したシステマが登場するネット小説158作品を調べてみた - 火薬と鋼について六葉(@h_rokuyou)さんがツィートしていたので反応する。


自分は色々読んでいるが、練習体験の共有や共感といった感情はなかなか出にくい。
まずネット小説にはシステマの練習環境や指導者、経験についての具体的な話が登場しないこと、そして多くの作品で普通の人が出てこないことが原因だ。
ネット小説でシステマを使うのは10代でも複数の武術の天才だったり少年兵だったり異世界転生してたりするわけで、自分と同じシステマの練習体験が想像しづらい。現実では自衛官とか警察官とか、そういう職業の人がシステマをやっているのは何人も目にしているが、それと小説の登場人物とはまた違う。何というか軍関係者でも民間人でも実在の練習者とは隔絶した境遇の話が多い。
さらに小説に現実のシステマの技法や用語がほぼ出てこないので自分と同じことをやっている感覚が薄いのである。固有の技名がないシステマはその辺の共有が難しい。