「小説家になろう」登場武術ランキング2018

  • 小説投稿サイト「小説家になろう」を検索してどのような武術・格闘技が多く登場するか調べてみた。
  • 今回は総件数を出している。現在の状況だと昨年のように年間件数で出すと取りこぼしが多いからだ。
  • 過去のランキング結果はこちら。

「小説家になろう」登場武術ランキング2015 - 火薬と鋼
「小説家になろう」登場武術ランキング2016 - 火薬と鋼
「小説家になろう」登場武術ランキング2017 - 火薬と鋼

  • 検索実施日時は2018年6月5日午前1時前後。
  • Googleのサイト内検索を用い、site:ncode.syosetu.comで検索した。これにより「小説を読もう!」も検索している。
  • 検索キーワードの武術名は昨年とほぼ同じ。
  • キーワードは二重引用符""で囲ってフレーズ検索を行い、必要に応じて他のキーワードも検索した。
  • 「小説検索」「活動報告」を除外している。

年間順位

順位 名称 件数
1 剣術 52,400
2 剣道 16,600
3 二刀流 10,400
4 空手 10,200
5 柔道 9,180
6 槍術 7,030
7 弓術 6,830
8 ボクシング 6,560
9 古武術 6,350
10 相撲 6,260
11 プロレス 5,070
12 護身術 4,180
13 弓道 4,130
14 居合 3,970
15 合気道 3,440
16 棒術 3,040
17 刀術 2,410
18 抜刀術 2,240
19 柔術 2,140
20 短剣術 2,050
21 杖術 1,740
22 一刀流 1,630
23 レスリン 1,510
24 フェンシング 1,100
24 太極拳 1,100
26 ムエタイ 1,060
27 総合格闘技 760
28 中国武術 716
29 中国拳法 709
30 カポエイラ*1 695
31 八極拳 608
32 新陰流 554
33 棍術 523
34 サンボ*2 494
35 キックボクシング 467
36 示現流 453
37 薙刀術*3 377
38 短刀術 365
39 酔拳 317
40 銃剣術 287
41 逮捕術 271
42 コマンドサンボ*4 260
43 ガン・カタ*5 255
44 ジークンドー*6 241
45 軍隊格闘*7 237
46 八卦掌 233
47 ステマ 225
48 MMA 208
48 ナイフ術 208
50 ブラジリアン柔術 190
51 日本拳法 186
52 極真空手 170
53 形意拳 164
54 銃剣道 157
55 神道無念流 128
55 手裏剣術 128
57 サバット 98
57 蟷螂拳 98
59 アマレス 95
60 骨法 90
61 少林寺拳法 89
62 北辰一刀流 88
63 テコンドー 85
63 宝蔵院流 85
65 二天一流 79
66 少林拳 78
67 天然理心流 76
68 通背拳 68
69 中条流 67
70 新当流 65
71 直心影流 63
72 シラット 60
73 小太刀術 59
74 タイ捨流*8 55
75 小太刀二刀流 54
75 香取神道 54
75 クラヴ・マガ 54
78 薬丸自顕流 53
79 カラリパヤット 50
80 無外流 48
81 京八流 46
82 詠春拳 43
83 杖道 38
84 神道夢想流 35
85 柳生心眼流 33
86 富田流 31
87 グレイシー柔術 30
88 エスクリ 29
89 心形刀流 27
90 大東流 26
91 林崎流*9 23
91 鏡新明智流 23
93 剛柔流 22
94 田宮流 19
94 心意六合拳 19
96 短剣道 13

まとめ

  • 例年のように「剣術」人気は高い。
  • 2016年調査時には37,500件もあった「古武術」は大幅に下がった。古武術を使う主人公が登場する人気作品が書籍化の後2年以上更新停止となったためだろう(書籍も1巻のあと出ていない)。人気の変動によって「この小説をブックマークしている人はこんな小説も読んでいます!」に出る件数が変わり、こうした検索結果の件数も変わる。諸行無常
  • 昨年から確認するようになった「二刀流」の登場件数は相変わらず高い。この1年の新作でもかなり登場する。
  • 今回初めて「MMA」の結果を含めた。「総合格闘技」とあわせると968件となる。多いほうだ。
  • 以前の調査の時説明していなかったが「杖術」はほとんどの場合日本武術の杖術ではなく、魔法の杖やステッキを使う西洋ファンタジー風の武術である。ひょっとすると「じょうじゅつ」ではなく「つえじゅつ」読みを想定しているものもあるかもしれない。
  • マイナーな武術の中で「カポエイラ」の件数が比較的多い理由は良く分からない。ネット小説の作者・読者には知名度があるのだろうか。
  • 「サンボ」の件数が比較的多いのは格闘技以外の固有名詞でも使われているため。バンドのサンボマスターもかなり入っている。

*1:カポエラを含む

*2:コマンドサンボを除外していない

*3:長刀術を含む

*4:コンバットサンボを含む

*5:ガンカタを含む

*6:截拳道を含む

*7:軍隊格闘技、軍隊格闘術を含む

*8:体捨流を含む

*9:林崎夢想流・林崎新夢想流を含む