ロシア・スペツナズのトリガーフィンガーの用法への疑問

Russian Spetcnaz Firearms Safety Rules: Finger Off (Under? Over?) the Trigger. -The Firearm Blog
昨日、TheFirearmsBlogにロシアのスペツナズの射撃技術として説明されている2つの例についての疑問の記事が公開された。
記事を書いたのはロシアの防衛産業の専門家で銃器インストラクターのVladimir Onokoy氏。
問題となっているのは撃たない時にトリガーフィンガーをどの位置に向けているかについてだ。
まず前提として、アメリカ等では撃たない時はトリガーを引く指をトリガーガードから出してまっすぐ伸ばす。
ところがロシアのスペツナズの技術として指導されているもので、それとは違った例がある。
ステマのインストラクターでもあるソニー・パジカスは、指をトリガーガードから出さずにマガジンリリース側に指を当てている。
これは軍隊格闘技・近接戦闘のパイオニアとして有名なW.E.フェアバーンがかつて指導した技術と一緒だという。
もう一つは、トリガーの後ろに指を差し込んでおくというものだ。
記事の一番上の画像がその例である。
この2つのトリガーフィンガーの用法は、ロシアでもそうポピュラーなものではないらしく、記事のライターは実際に見た事はないという。記事の最後で紹介しているロシアの対テロ部隊の写真もこの2つの用法とは違う普通のトリガーフィンガーの用法だ。
そもそもこうした用法は安全性や操作性、信頼性の面で問題があると考えられている。しかし後者の例はグルカ兵が使っている例があり、ロシアだけの例ではないそうだ。とは言え問題があるとして記事のライターはこの方式を勧めてはいない。