全長が短い接近戦用ナイフの流行と例

今日のシステマのクラス前に話した件について書いておく。
近年、隠し持つ(コンシールド・キャリー)または兵士のバックアップ用や緊急時のナイフとして小さめのフィクストナイフを携行するのが流行っている。
いくつかの路線があって、戦闘に特化したカランビットやSOCPダガーのような例もあるし、開いたフォールディングナイフのような大きさ・形状にものもある。
多くの場合、抜きやすいようにハンドル形状に引っかかりやすい工夫がある。
フィンガーリング付きではないオーソドックスなナイフに近いいくつかの例を挙げてみる。

Outland Equipment "Kryptos K1 Knife"

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2015年に登場したOutland EquipmentのKryptos K1 Knifeはその後バージョンアップして現在はK3になっている。
これは最初から軍用想定でベルト装備だけでなくアタッチメントでMOLLE/PALSに固定したりスカウト用に水平シースにしたりできる。
両刃でファイティング重視のスタイル、引きやすいハンドルエンドの形状などの特徴がある。
全長19.6cm 刃長8.9cm 刃厚4.5mm

Headhunter Blades "RAT"

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Headhunter BladesのRATはフィリピン武術サヨック・カリの指導者と特殊部隊隊員の協力で生まれたナイフだ。
シングルエッジでポイントが鋭く、これも抜きやすいハンドル形状に工夫がある。
ハンドル加工は画像のように凹凸を加工したものと細かいチェッカリングを使っているものがある
全長18.1cm 刃長8.3cm 刃厚3.2mm

CRKT "Yukanto"

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コロンビアリバーの製品YukantoのデザインはJames Williamsが行った。
彼の好む切先が鋭い短刀型のナイフで、近いサイズのナイフをLion Steelなどからも出している。
LionSteelによるJames Williamsデザインのナイフ - 火薬と鋼
全長22.1cm 刃長11.5cm 刃厚4mm

Dynamic Alliance "Dynamic Blade" & "Razorback Blade"

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各種戦闘技術訓練を行うDynamic Allianceが販売しているDynamic Blade(左)とRazorback Blade(右)はどちらも隠し持つ戦闘用のナイフだ。
写真はダブルエッジだがシングルエッジモデルも存在する。これもまたハンドルは抜きやすい形状だ。
製造はWinkler Knivesが行っている。最近、Dynamic Bladeのバックエッジに波刃を加えたRevere Bladeも加わった。
Dynamic Blade:全長21cm 刃長9.5cm
Razorback Blade:全長18.4cm 刃長8,3cm

Winkler Knives "WK Operator"

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Winkler KnivesとNavy Seals/デルタ元隊員のKevin Hollandの協力で生まれたナイフ。
道具としての割合が高いナイフ。ハンドル材やブレードのセレーション有無のバリエーションがある。
シースはカイデックスにレザーを張ったシースでMOLLEも含め多様な装着方法に対応している。
全長22.1cm 刃長10.5cm 刃厚4mm

Kiku Knives "Hideout"

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キクナイフと私の協力で生まれたナイフ。キクナイフらしく蛤刃になっている。
流行を受けているが私の好みが出ている。
全長19.9cm 刃長9cm 刃厚4mm