日本ではあまり知られていないレンジャーバンドについて

今日、SNSでレンジャーバンドの話が出た。
レンジャーバンドは耐久性がある黒い幅広の輪ゴムで、軍やアウトドアで物を束ねたり滑り止めに巻いたりして使うものだ。

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https://rangerband1.com

パラコード等ばらけやすい物を束ねる、バックパックのストラップや銃のスリングの端を固定する、ベルトや装備品に別のギアを固定する、銃やナイフのグリップに滑り止めとして巻く、音を出しやすい物やぶつかりやすい物の保護に巻く等の利用方法がある。
また燃やすと火力があるので火起こしの際に使うといった使い方もある(煤がひどく出るという欠点あり)。

なぜレンジャーバンドと呼ぶかというと、元々アメリカ陸軍レンジャーが使ったからだとされている。
日本のAmazonでも販売されている。
www.amazon.co.jp
このレンジャーバンド、昔は自転車のチューブ(ブチルゴム製)を切って自作するものだった。
その後、自転車のチューブを切って既製品としてレンジャーバンドを製造販売する業者が登場し、そして2000年代にはより耐候性・耐久性があるEPDM(エチレンプロピレンゴム)製のレンジャーバンドが主流となった。
現在では色々な業者が扱っている。例えば―

RANGER BANDS®の商標を持っているhttps://rangerband1.com/
タクティカルギアのFerro Concepts https://ferroconcepts.com/collections/slings/products/ranger-bands
サバイバル用品のGEARWARD https://gearward.com/products/ranger-bands
サバイバル用品のITS Tactical https://store.itstactical.com/products/its-ranger-bands-20-pack
サバイバル用品のWazoo Survival Gear https://wazoosurvivalgear.com/products/ranger-bands
サバイバル用品の5col Survival Supply Ranger Bands | EPDM Rubber | 5col Survival Supply

などなど数多くの業者がEPDM製レンジャーバンドを製造販売しており、多様なサイズが入手できる。
また、今なお自転車のチューブから自作している人もいる。
便利なものなのでアメリカのアウトドア技術やサバイバル技術の動画でよく登場するが、日本ではそれほど知名度がない。
アメリカではダクトテープ並みに多用途に使えるとされていて人気があり、だからこそ多くの業者が扱っているのだが、日本では売っているところも少ない。
日本でももう少し知られるようになっていいと思う。