ITS Tacticalによるターニケットの使用方法解説

soldiersystems.net
SolderSystemsにITS Tacticalのターニケット(止血帯)の使用方法が掲載された。
解説と注意点の部分だけ訳出してみよう。
元の記事にあった画像は貼っていないので必要な人は原文を確認したほうが良い。
止血帯を使用する状況については、日本の法律や救急医療制度とは違うアメリカの話だと思って読んでほしい。

止血帯の方向を合わせる
止血帯を締める方向は、身体の正中線に合わせる必要がある。
片手で止血帯を使用する必要がある場合は、容易になる。
体の中心を上下に垂直に走る架空の線を想像すればそれが正中線だ。

できるだけ高くする
手足につける止血帯はできるだけ高くキープする。決して関節に付けない。

ループをつかんで引っ張る
止血帯の端(テール)をつかんですぐに締める習慣をつけないこと。
ループをつかんで正中線に向かって引っ張ることで、片手で止血帯を使う際に止血帯が回転するのを防ぎ、より適切に制御できる。

端(テール)を引く
止血帯を締めるために端(テール)を引いて、すべてのたるみを無くす。

ベースを操作する
止血帯にまだたるみが残っている場合、または位置が原因​​でそれ以上締めることができない場合は、ベースをつかんで動かす。
次に、残りのたるみを無くす。

ウインドラスを締める
すべての出血が止まるまで、または制御可能/管理可能になるまで、ウインドラスを回し続ける。
血液の色は関係ない。血が止まるまで締めること。

ウインドラスを固定する
ウインドラスの両側には、Dリングにロックする溝があり、外れるのを防ぐ。
これをロックして、ウインドラスの溝にロックされていることを確認する。

時刻と日付
SOFTTの端には時刻と日付を書き込むためのタグが縫い付けられている。
シャーピー(アメリカの油性ペンのブランド)はこれに最適だが、何でもかまわない。
止血帯がどのくらいの期間実施されているかを知ることができるように、より高い階層のケア(すなわち病院)のためにこれに注意することが重要である。

練習
片手で12秒で止血帯を展開して適用できるはずである。
毎回その目標を達成できるまで練習すること。
また、止血帯を使った練習で止血帯を台無しにしないように。
各練習セッションの後に止血帯を確認し、損傷したり、失敗したりする可能性のあるものを見つけた場合は、止血帯を交換する。

レーニングを受ける
この内容を、止血帯の使用法における医療トレーニングの代わりとして使用しないこと。
あなた自身とあなたの愛する人のために有能なトレーナーからトレーニングを受けるように。
止血帯は最後の手段ではないことを忘れずに!