「THE HEROES 刀剣×浮世絵-武者たちの物語」と「ポンペイ」に行ってきた

今日は仕事休みで森アーツセンターギャラリーと東京国立博物館に行ってきた。

ボストン美術館所蔵「THE HEROES 刀剣×浮世絵-武者たちの物語」

heroes.exhn.jp
森アーツセンターギャラリーのボストン美術館所蔵「THE HEROES 刀剣×浮世絵-武者たちの物語」はボストン美術館所蔵品の武者絵と刀剣の展覧会だ。
内容の都合上、武者絵(多くは浮世絵)のテーマは平安時代末~鎌倉時代をテーマにした作品が多い。
結果的に大河ドラマ「鎌倉殿の13人」やアニメ「平家物語」の題材や登場人物とかなり重なっている絵を多く見ることになった。
曽我兄弟や朝比奈三郎といった、最近のフィクションでは見かけなくなった題材も多い。
文覚の絵もあったが、ヒーローと言っていいのだろうか。
刀剣は武者絵と関連のある時代の刀剣をある程度並べているが、ほとんどは絵と関係なくまとめて最後に展示していた。
刀剣よりも絵と関連が強いのは鍔で、画題と同じテーマの鍔が絵と並べて展示してあるので、こちらのほうが展示としては面白い。ただし鍔は展示物として小さいので単眼鏡を使う必要があった。

特別展「ポンペイ

pompeii2022.jp
東京国立博物館の「ポンペイ」は、ナポリ国立考古博物館の所蔵品のポンペイの出土品中心の展覧会だ。
発掘された物品だけでなく映像、再現した邸宅、模型なども含めた展示でポンペイの壮麗な文化と発掘状況が伝わる内容となっている。
ただし、ローマの文化的な部分について基礎的な説明はないので(神・器具・言語などの固有名詞が説明なしに使われていることが多い)、知識があったほうが楽しめると思う。柱に男の頭部と男性器がついているヘルマ柱型肖像なんて、どういう背景があるのか説明がないと困惑するだろう。
歴史の本でおなじみ、アレクサンドロス大王のモザイクは修復中のため再現した床と映像だけの展示だが、実物大で見ると迫力が違う。
またポンペイだけでなくソンア・ヴェスヴィアーナの発掘についての展示もあってこれも興味深かった。
ところでミュージアムグッズに有名な猛犬注意の犬モチーフが多い一方、猫モチーフのものはなかった。
「ネコとカモ」のモザイク画の絵ハガキがあれば買ったのだが。