三鷹市吉村昭書斎

今月開館した三鷹市吉村昭書斎へ。

作家・吉村昭の妻の作家・津村節子から寄贈された書斎を移築して三鷹市が開設したのが「三鷹市吉村昭書斎」だ。
日曜で開設間もないこともあってか来場者は結構いた。

無料エリアは壁面書架に吉村昭津村節子の著作が並び、津村節子吉村昭と書斎について語る映像が上映されている。
有料の書斎エリアには企画展示と再現した書斎・茶室がある。
有料無料の両エリア合わせて10人未満だったが施設が小さいので少人数でもいっぱいになる。
同じ三鷹市三鷹市美術ギャラリーにある太宰治展示室と同じような規模の施設だ。


現在の企画展示は「三鷹で暮らした吉村昭 三鷹市収蔵資料展」
吉村昭の著作の一部、原稿や日用品、関連する物品が展示されている。
展示の中では井之頭町会の会報『井之頭新報』に掲載された記事が見どころだ。
井之頭新報の記事は「インタビュー・井の頭ものがたり」で、吉村昭が戦時中に井の頭公園に勤務していた人にインタビューし、公園の木を利用して棺を作った際の話を聞いている。その内容も興味深いが、記事を書くことになった経緯や対象の人物との関わりは吉村昭の住居と関連があって面白い。