アーティゾン美術館「空間と作品」

空間と作品 | アーティゾン美術館
今日はアーティゾン美術館「空間と作品」展へ。

アーティゾン美術館の所蔵品がかつてあった空間やインテリアとしての空間構成、所蔵者を中心とする作品の背景、絵画を入れる額縁といった展示を行っている。
特に額については様々な様式の解説があり、画家、収集家によるもの、美術館の工夫についての展示があり、QRコードで同作品の過去の額を見られるものもあり、あるいは額がない作品の展示もあり、情報量が特に多い。

コレクションを家具や調度品と組み合わせた展示からザオ・ウーキー《無題》(1962)など。

応挙の《竹に狗子波に鴨図襖》は日本建築の採光を再現した特殊な照明と畳の小上がりでの展示が美しい。

応挙の犬はむくむくとしている。





今回の展覧会でのお気に入りはカミーユピサロの四季図だ(上から《四季 冬》《四季 春》《四季 夏》《四季 秋》。
依頼した銀行家の別荘のリビングを元にした展示空間で展示されており、絵そのものも良いがこの会場で見る意味がある。

なお、この展覧会ではQRコードで読む追加コンテンツが多いので、タブレットがある人は持っていったほうがいい。
追加コンテンツには昔の雑誌記事や写真なども含まれており、画面が大きいほうが見やすい。
QRコードが低く小さいので読み込みにくいのは難点だが(展示がない壁のQRコードとか見逃す人もいそう)、なかなか面白い情報が多かった。
そのかわり見終わるまでに通常の展覧会の倍の時間を使ってしまった。