山種美術館「東山魁夷と日本の夏」

【特別展】没後25年記念 東山魁夷と日本の夏 - 山種美術館

山種美術館の「東山魁夷と日本の夏」展へ。
東山魁夷没後25周年ということで同館所蔵の東山魁夷作品全点と夏を題材にした他の作品が展示されている。
この時期、夏をテーマにした展覧会が開かれる傾向があるが、暑いのに夏の絵を見てどうするのかと思わなくもない。

今回の目当ては東山魁夷《満ち来る潮》と京洛四季、特に《年暮る》だ。どちらも外の暑さを忘れる絵である。
《満ち来る潮》は実物を見た時の金箔・プラチナ箔の波しぶきの印象が鮮烈で、ポスターや本で見るのとはだいぶ印象が異なる。
京洛四季の色彩と細やかさはいつ見ても良いものだ。

山種は結構混雑していたが、展示作品が大きいので気にならない。
アーティゾン美術館同様、山種でもAIによる無料音声ガイドがあるが、アーティゾンと違ってアプリのインストールはいらず、専用サイトにアクセスして聴く。アーティゾンの音声ガイドは展示解説とは別の内容だったが、山種の音声ガイドの内容は作品脇の展示解説とほぼ同じだった。