新素材60 NiTiNOL

 先日アトランタで開催されたBlade Show 2008のStrider Knivesの卓で60 NiTiNOLをブレードに使ったナイフが公開された。NiTiNOL(ニチノール)=Ni (Nickel) Ti (Titanium) NOL (Naval Ordinance Laboratory)はニッケル-チタン合金で、60NiTiNOLはニッケルを60%含むものだ。Crucible社が刃物用に改良した素材だという。ロックウェル硬度65に達する耐食性の高い素材であり、今後刃物用の素材として提供される見込みだ。今回のBlade ShowではStrider Knivesのカスタムフォルダーの素材としてしか出されなかったが、今後他のメーカー/ファクトリーでも利用可能になるのだろう。加工のしやすさや刃物としての性能、価格はどうなのか。今後の情報が待たれる。

シンガポールのサブマシンガンST Kinetics Compact Personal Weapon

 ボディアーマーの発展により、従来のサブマシンガンの地位は相対的に下がった。警察でも貫通力の高いカービンやPDWを採用する国が多い。こうした流れの中で拳銃弾を使うコンパクトサブマシンガンはそれなりに新製品が登場している。コンパクトサブマシンガンは警察や軍で従来の拳銃に取って代わるものとして開発されているようだ*1。今回紹介するST Kinetics Compact Personal Weapon (CPW) もそうしたサブマシンガンの一つである。
http://www.stengg.com/CoyCapPro/detail.aspx?pdid=399
http://www.stengg.com/upload/915fGdhTi3ggnnGQGGL.pdf
 この銃はシンガポールの兵器会社であるSingapore Technologies Kinetics Ltd.(ST Kinetics)によって開発された。PDWならぬCPWの名前がつけられており、軽量(1.5kg)、コンパクト(全長350〜500mm)であることを売りにしている。最もSteyr TMP(現B&T MP9)より大きく重い。このCPWのサイズ・重量はH&K MP7と同じくらいだ。安さではTMPにもMP7にも勝っていると思うが。

*1:これはPDWの説明でも言われていることで、新しいSMGやPDW全般に該当することだ